個別化ガンペプチドワクチンの可能性
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個別化ガンペプチドワクチンの可能性
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okazaki yoshihisaゲスト
Cell :2020 Oct 15;183(2):347-362.e24.
『 A Phase Ib Trial of Personalized Neoantigen Therapy Plus Anti-PD-1 in Patients with Advanced Melanoma, Non-small Cell Lung Cancer, or Bladder Cancer』
(key word)個別化・ガンペプチドワクチン、抗PD-1、エピトープスプレディング
(追伸)
mRNAを投与する、mRNA個別化・ガンワクチンだと、より効率的に抗ガン免疫力をupできるのかな??
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okazaki yoshihisaゲスト
(追伸)
今回、NEO-PV-01:個別化ペプチドワクチンで、ワクチンに含まれていないエピトープに反応する現象:
エピトープスプレディングが、長期に渡るPFS達成に重要そうだとの結果が得られました。
不思議な現象:エピトープスプレディング
ネット検索すると、今まで、感染症・自己免疫疾患との関連で良く議論されてきたようです。
厄介な”癌組織不均一性”を生みだす元凶とも考えられている”癌細胞の進化”(治療反応に伴う変化も含む)。
惑星の運動のように予測できるアルゴリズムがあればよいのですが。。。。
でも、よく考えると”生物進化”とは、計算還元不能な自然現象かもしれなし。。
(つまり、計算時間をショートカットできる、コンピューター・アルゴリズムが原理的に存在しない現象)
そうすると、解決策は??
一つは、こちらも側も”生物進化”を利用する。
ホスト免疫系の生物進化を利用する≒エピトープスプレディングを利用する。
個人的妄想でした。
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大須賀ゲスト
エピトープスプレディングとはどういう意味ですか?
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okazaki yoshihisaゲスト
感染症・自己免疫疾患領域で、よく検討されてきたようです。
実験医学用語集より:
https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/keyword/3428.html
本来、B細胞産生の抗体の、抗原認識部位の多様化・認識抗原の多様化を指すようです。
ガン免疫領域では、CD8⁺T細胞のTCRの抗原認識部位の多様化・認識抗原の多様化まで含めて使われていると思います。
要するに、ガンワクチン療法の場合は、Bioinformatics的に予想した、長鎖ペプチド・mRNA搭載蛋白質の想定認識
部位以外の認識・新規蛋白質の認識が可能になる現象と理解しています。
ホスト免疫系の抗原認識能力の拡大でしょうか?対感染症の場合はよいのですが、
逆に自己免疫疾患では、病態悪化に関係しているのでは?とも想像されているようです。
悪性腫瘍の場合は、T細胞による腫瘍破壊・手術・化学療法・放射線療法による腫瘍破壊で、想定抗原以外の蛋白への
認識能力がupするのでは?
詳細な発生機構は不明のようです。
個人的には、腫瘍免疫の重要な要のような予感がしています。
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