脳内グリオーマは神経細胞に化けている
がん医療最新論文フォーラム › がん医療最新論文フォーラム › がん医療最新・重要論文 › 脳内グリオーマは神経細胞に化けている
脳内グリオーマは神経細胞に化けている
- このトピックには9件の返信、1人の参加者があり、最後にokazaki yoshihisaにより4年、 1ヶ月前に更新されました。
-
投稿者投稿
-
-
@kensho_2021phamゲスト
ブログに詳細を記載しております。
https://note.com/kensho1007/n/n0ad25199973e
タイトル
『Electrical and synaptic integration of glioma into neural circuits』
https://www.nature.com/articles/s41586-019-1563-y
ブログへの誘導のみとなり申し訳ありません。
キーワード
#グリオーマ: glioma #Neuro-Cancer interaction
-
okazaki yoshihisaゲスト
ご紹介ありがとうございます。
先生の論文紹介ブログに、グリア細胞がニューロンの活動を抑制している。
つまり、脳の神経活動にも積極的に関与している論文の紹介ありませんでした?
これ、一種のグリア細胞⇔ニューロンの可塑性でしょうか?
がん幹細胞にも可塑性があるようで、、、がん生物学の絶望的な複雑さを感じます。
-
@kensho_2021phamゲスト
okazaki yoshihisa先生
コメント有難うございます。
はい、Nature誌に最近でていた論文です。下記ブログのURLを貼っておきます。
https://note.com/kensho1007/n/n99b8f852badb
グリオーマはグリア細胞の悪性腫瘍化したものですが、
神経細胞のような振る舞いも、グリア細胞のような振る舞いも、増殖もできるという
絶望的な能力の持ち主です。
先生がおっしゃっているブログの論文は、ガン細胞関連ではありませんが、
マイクログリアというグリア細胞の一種がシナプス伝達活動を調節しているよ、という論文です。
神経伝達の可塑性には、グリア細胞(アストロサイトやマイクログリア)が関わっていることは
近年広く知られるようになっております。
グリオーマは、もはやグリア細胞でも神経細胞でもない異種なので
特定の分子標的はその他の正常細胞も大きく傷つけ得るので本当に治療が難しいように感じました。
-
okazaki yoshihisaゲスト
このあたりの事柄に関する印象も大須賀先生からご教授頂けると嬉しいですね。
-
satoru781108キーマスター
けむさん、論文のご紹介をありがとうございました。
この論文は脳腫瘍の世界ではかなり話題になりました。もともと、グリオーマの細胞は浸潤性が高くて、脳内をどんどん這うように浸潤していき、脳内の正常細胞とも多くの接触を持つので、様々なインタラクションをしていることは容易に想像ができました。しかし、ここまでしっかりとしたシナプス形成をしていたり、細胞増殖にもプラスに働いているというのは驚きでした。グリオーマの抵抗性を解く鍵の一つだと思っています。
神経とがんの関係というのは、これからかなり注目されていくのだろうなと思っています。神経系は脳内にかかわらず全身での広範なネットワークがありますので、がんとの様々なインタラクションが他にもあると思われます。また、消化器と神経系にも密接なネットワークがあって、腸内細菌叢ー神経ーがんという関係でも注目をされてきています。最近、米国でも研究が増えているなと感じています。
-
@kensho_2021phamゲスト
大須賀先生
コメント有難うございます。
私は専門家ではないので勉強する中で、グリオーマに対する自身の認識とのずれを修正できるので
コメントが非常にありがたいです。
今週はガンー神経相互作用を主にTwitter上で取り上げております。
ガン細胞はノルアドレナリン神経が好きなようですね。
お忙しいかと思いますが、コメントなどありましたら宜しくお願い致します。
腸内細菌などはまだまだフォローしきれていませんが、多くの論文が出ているので
順番に知識を取り込んでいきたいと思っております。
今後とも宜しくお願い致します。
-
okazaki yoshihisaゲスト
神経伝達物質とガンとの関連。
twitterで岡山大学の神谷先生のグループの論文も紹介頂き、拝読いたしました。
こうした領域に関心を持つ方が増えてきている。
うれしいです。個人的にも関心あります。
神経系と慢性炎症との関連とか。。。
ヒトの体は、ヒトが確立した分類学には無頓着なようで、”神経系、消化器系、免疫系etc”と人間界の利便性から発生した分類体系に拘った視点は危険かもしれません。
博士過程時の研究に関連して勉強したものに、”非神経性コリン作動系”なるものがあります。
心筋細胞もアセチルコリン(神経伝達物質)を自己産生分泌しています。
このアセチルコリンが心筋細胞に”虚血耐性”を誘導するようです。
また、免疫系にもこの”非神経性コリン作動系”は装備されています。
1:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/44829?media=bb
2:https://www.vecof.or.jp/30th_anniversary_report/CONTENTS/H/H26_068.pdf
-
okazaki yoshihisaゲスト
度々すみません。
今、yahoo視てましたら、アステラス製薬が体内埋め込み型デバイス開発ベンチャー買収のニュースみました。
pharmaceuticalだけでなくelectoroceuticalも有望な”ガン治療法”に発展するかもしれません。
神経を鍼灸のように刺激(電気、超音波で刺激)して、薬=神経伝達物質=アセチルコリン等を分泌させる。
kensho様の時代は、面白い時代になるかもしれません。
ご活躍をお祈りしております。
-
@kensho_2021phamゲスト
okazaki yoshihisa先生
”非神経性コリン作動系”のご紹介有難うございます。
先生がおっしゃられるように、ヒトは体系づけて記憶することが得意なので。
名前や規則に従って理解しがちだと思います。そういった意味で、
ブレークスルーは一般理解の裏に潜んでいる可能性があると思います。
工学と生物学の融合はどんどん面白い方向に進展して
興味がつきないですね。ご紹介有難うございます。
今後とも宜しくお願い致します。
-
okazaki yoshihisaゲスト
-
-
投稿者投稿