進行扁平上皮肺がんの1次治療もペムブロ併用

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進行扁平上皮肺がんの1次治療もペムブロ併用

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    • #229 返信
      田中希宇人
      ゲスト

      【KEYNOTE407最終結果 未治療進行扁平上皮肺がんに対するぺムブロリズマブ併用化学療法のOS 17.1カ月】

      『A Randomized, Placebo-Controlled Trial of Pembrolizumab Plus Chemotherapy in Patients With Metastatic Squamous NSCLC: Protocol- Specified Final Analysis of KEYNOTE-407』(JTO 2020;15:1657)より

      ▶未治療進行扁平上皮肺がんに対するぺムブロリズマブ+カルボプラチン+パクリタキセル/ナブパクリタキセルの全生存期間は17.1カ月、無増悪生存期間は8.0カ月

      〇この『KEYNOTE407試験』ではカルボプラチン+パクリタキセル/ナブパクリタキセル+ぺムブロリズマブによる治療が化学療法単独による治療よりも未治療進行扁平上皮肺がんに対して全生存期間と無増悪生存期間を延長したことを以前に示している。

      〇2回目の中間解析が有効であったことが示された後、プラセボを投与されている症例は病勢増悪時にぺムブロリズマブ単剤へクロスオーバーして投与できることとした。

      〇主要評価項目は全生存期間と無増悪生存期間とした。

      〇無増悪生存期間2(PFS2)は無作為化から次治療での病勢増悪までの期間俊、探索的評価項目とされた。

      〇中央値で14.3カ月のフォローアップ期間で解析された。

      〇全生存期間の中央値は

      -ぺムブロリズマブ併用化学療法群 17.1カ月(95%CI:14.4-19.9カ月)
      -化学療法群 11.6カ月(95%CI:10.1-13.7カ月)

      でぺムブロリズマブ併用化学療法群が有意に延長した(HR 0.71、95%CI:0.58-0.88)。

      〇無増悪生存期間の中央値は

      -ぺムブロリズマブ併用化学療法群 8.0カ月(95%CI:6.3-8.4カ月)
      -化学療法群 5.1カ月(95%CI:4.3-6.0カ月)

      でぺムブロリズマブ併用化学療法群が有意に延長した(HR 0.57、95%CI:0.47-0.69)。

      〇探索的評価項目であるPFS2は1次治療でぺムブロリズマブを併用した症例が長かった(HR 0.59、95%CI:0.49-0.72)。

      〇奏効率は

      -ぺムブロリズマブ併用化学療法群 62.6%
      -化学療法群 38.4%

      であり、PD-L1発現率≧1%の症例(353例)では

      -ぺムブロリズマブ併用化学療法群 59.1%
      -化学療法群 37.3%

      PD-L1発現率<1%の症例(194例)では

      -ぺムブロリズマブ併用化学療法群 67.4%
      -化学療法群 41.4%

      であった。

      〇グレード3-5の有害事象はぺムブロリズマブ併用化学療法群が74.1%、化学療法群が69.6%であった。

       

      もはやIV期扁平上皮肺がんであれば、禁忌事項さえなければペムブロ+カルボ+ナブパクで間違いなさそうです。

    • #230 返信
      大須賀覚
      ゲスト

      キュート先生、ご報告をありがとうございます。

      PD-L1発現率の高さはあまり奏効率に関係ないようにお見受けしましたが、これはどう解釈したら良いのでしょうか?扁平上皮肺がんにはPD-1阻害剤が効きやすくなる他の要素が何かあるのでしょうか?例えば、化学療法後に遺伝子変異がかなり増えやすく免疫原性が出やすいとか、ミスマッチ修復などの変異を伴いやすいとかありますでしょうか?このがんにあまり詳しくなくて、ご教授いただけると嬉しいです。

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