(追伸)
大須賀先生がレポされた『KRAS阻害剤の有効性がPhase1で確認される』からも理解できるように、KRAS阻害剤は、
固形腫瘍治療薬の一つとして切望されているようです。しかし、化合物による阻害剤開発は様々な理由から難渋
しているようです。今回の論文を読み返して、コロナ禍で注目の新技術”mRNAワクチン”を使えば、自然の仕組み=免疫系がKRAS阻害剤を創ってくれないでしょうか?
1:人工mRNAにKRAS-G12D変異、KRAS-G12V変異部位をコードする塩基配列を組み込み投与する。⇒
2:樹状細胞に取り込まれ、変異蛋白質をT細胞に抗原提示・刺激する(今回は、CD4⁺T細胞が出現したようです)。
3:KRAS-G12D変異、KRAS-G12V変異のある悪性腫瘍を破壊する。
つまり、開発が難儀な化合物から、生きた薬(樹状細胞・T細胞)で変異蛋白を標的にする。
KRAS-G12D変異蛋白質も、ガン細胞表面に抗原提示される=ネオ抗原の一種になりうる。。。
そんな妄想が沸きました。